(8月~9月TOP絵)
今回は乙女座です。選んだ花は百合。
乙女と百合ってもう完全に女の子感があって、よいですよね……。
私の中で何故か乙女座はナルキッソスのイメージがあり、最初は女性か男性かわからないような中性的なキャラクターを描こうと思っていました。
しかし乙女座の神話を紐解くと、様々な説はあれど女性であるという点が共通しており「こりゃ無理やり中性的なキャラクターよりは真面目に女の子のほうがいいなあ」と思い、少女にしました。
その中でもセレクトしたのは「ペルセポネー」です。
彼女を見初めた冥界の王ハデスが、母デメテルに打診したところ色好い返事をもらえなかったため力づくでさらってしまいます。それに悲しんだデメテルは豊穣の女神の力を発揮せず飢饉が続き、見かねたゼウスがハデスを説得し、ペルセポネーは無事に地上に帰ってきた、というもの。
しかしペルセポネーはすでに冥界の果物(ザクロ)を食べていたため、1年のうち3分の1は冥界で過ごさなければならない……というお話です。
そこからイメージしているので、少女はひっそり果物を持っています。
また、服装は少女であること、百合の持つ純潔さとは全く思えない肌色部分が多いどちらかと言えば扇情的な服になっていますが、こちらは百合のカラーによって花言葉が違うためです。
少女が持つ二面性みたいなものも表現したかったのですが、まだまだですね。